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つれづれ日記

2002年12月の日記

全10件中、1件目〜5件目を表示しています。

+ 2002年12月1日(日) 笑う角には
今年もあと一ヶ月弱。

不況・倒産・リストラお定まりの文字が新聞・ネットを横行しています。

そのせいでしょうか、招福のグッズがアンティークの世界でも大人気です。

「笑う角には福来る」

がん患者さんに落語をきかせると、免疫力が数段アップするとか。

それだけ、笑顔というのは、生きるうえでのパワーとなりうるものなのでしょう。

残り少ない2002年を笑顔で過ごしたい物です。

(色絵 古伊万里小鉢 お福の図)

+ 2002年12月4日(水) スパイシーワインはアボガドと和蘭紋様で
ボジョレヌーボーは、解禁となってから、少し時間がたちましたが、ちょっとスパイシーなワインをいただきました。

チーズやサラミにもあいそうな、辛口のワインはよくあるのですが、
スパイシーなワインは初めてだったので、なにがよいかと考えて、
アボガドを思いつきました。

アボガドを五ミリほどの薄さに切って、wasabiとお醤油でいただいたあと、このワインを口にすると、絶妙のマッチング。

海を渡って西洋人のもとで、じっくり修行を積んだ「和蘭紋猪口」でいただくと、また格別です。

250年前に、西洋でどんな会話が花開いていたのでしょう。

(和蘭紋様 覗き猪口 江戸後期)

+ 2002年12月7日(土) 愛らしき哉色絵の兎
今頃北陸の日本海側では、凍てつく海を 兎が走っているでしょうか。

白い波涛を 「兎が走る」 というのです。

そういった「波乗り兎」の図柄は、古伊万里の中でもとてもポピュラーで根強い人気があります。

そのネーミングは優雅ですが、北陸特有の厳しさがそこには感じられます。

それとはまた一味違って、とても愛らしい色絵の兎が手に入りました

真正面を向いて、ちょこんとすわっている姿と、飛び跳ねている姿が窓絵(まどえ)になっていて、キュートな逸品です。

見込みの藍色のクルスと丸紋がアクセントになっていませんか?

(色絵 兎の図小皿・江戸後期)

+ 2002年12月8日(日) パールハーバー
1854年、ペリー来日によって250年にも及ぶ鎖国から目覚めて以来、
日本は戦争に負けることを知りませんでした。

それから百年後。

1941年12月8日、日本側が仕掛けた、真珠湾攻撃によって、第二次世界大戦の火蓋が切られました。

しかし、この第二次世界大戦は、被爆という大きな犠牲を払った上に、日本側の敗戦という悲惨な結果をもたらしたのでした。

初めて日本は戦争に負けたのです。

そのおかげで、日本は民主主義国家となりました。

黒船にぺりーが乗ってアメリカからやってきてから百年後、ようやく日本は民主主義という名の下に動き始めたのです。

そして今、「日本丸」はナビゲーター無しで荒れ狂う冬の海を
迷走しはじめているようです。

(古伊万里 帆船の図小皿 江戸後期)

+ 2002年12月10日(火) 寿字地紋寿老人の小皿
縁起の良い神様として、私たちの生活のお願い事のアイドル的存在である、「七福神」を知らない方はいらっしゃらないでしょう。

けれども、すべてのメンバーの名前を言える方は、案外いらしゃらないかもしれません。

恵比寿・大黒・毘沙門天・福禄寿・弁財天・布袋・そして寿老人

それぞれ、室町時代の画題の竹林の七賢人をなぞらえて、七体の福神を
取り揃えたのが始まりとされています。

インドのヒンドゥー教や中国思想からキャラクターが選ばれ、日本的な神様にアレンジされているのが七福神の特徴です。

なんとも国際的でグローバルな神様達。室町の人々も意外と国際派でしたね。

ここに寿老人が賑やかに描かれている小皿があります。

なんともハッピーな気分になりませんか?

(寿字地紋 寿老人の図小皿 江戸後期)


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