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つれづれ日記

2002年12月の日記

全10件中、6件目〜10件目を表示しています。

+ 2002年12月14日(土) 忠誠心
時は元禄15年(1702)12月14日。

主を失い、お家断絶の憂き目を見た播州赤穂の浪士47名は江戸の
吉良邸に討ち入り、見事に本懐を遂げました。

主人への忠誠心を、あだ討ちという形で見事に表した英雄達として、
彼らは後世に名を残すこととなりました。

「馬は死んで皮を残す。人は死んで名を残す」

とはよく言ったものです。

戦乱の世で無かったことは、彼らの忠誠心が無駄にはならなかった一つの原因でしょう。

ここに、実の兄への深い忠誠心にもかかわらず、戦乱の世であったために、その命を奪われた無念の弟の武者姿の絵皿があります。

黒毛の馬に騎乗した、その凛々しい姿がなぜか悲しく思えませんか?

(義経千本桜の図 小皿)

+ 2002年12月20日(金) 宝珠の香合
龍と龍が追いかける火の玉とは古伊万里の図柄でもよくセットとして扱われます。

龍が好むといわれているこの火の玉のことを「宝珠」といいます。

宝珠は元々仏教のもので、悪を除き、濁水を澄ませる徳があるといわれ、願い事がかなうとされました。

天翔る龍もどうしてもこれが欲しかったのでしょう。

御めでたいその図柄を染付けであしらった美しい香合があります。

練香(ねりこう)を入れて使いましょうか。

初釜が終わった頃のお稽古始めに。

+ 2002年12月22日(日) 盛りだくさん小皿
桃は中国ではおめでたい果実とされ、天界でも食すると不老長寿を約束されるものとして珍重されていました。

その栄養価も高く、甘くジューシィな果肉が、この世のものとは思えないほど美味であると、古人も感じたことでしょう。

桃をかたどったお皿は数々ありますが、この変形のお皿は、じつに盛りだくさん。

春・夏・秋の植物達・・そしてちょこんと竹に留まったツバメの愛らしさ。

ほっとするような、そしてわくわくするような盛りだくさんのお皿です。

+ 2002年12月24日(火) 桐の葉リース
今日はクリスマス・イブ。

ツリーを飾り、チキンを(ターキーではありません)焼いてささやかなパーティです。

松ぼっくりでリースをつくって壁に飾っていたら、ふと美しい藍柿右衛門の小皿を思い出してしまいました。

松ぼっくりならぬ、桐の葉の連なりがまるでリースのよう。

クリスマスには全く関係は無いのに、なぜかこういった人間の葉発想にはどこか時代を超えた、そして国境を越えた共通点があるのでしょうか。

ほら、桐の葉リースに見えるでしょう?

(藍柿右衛門 桐の葉つなぎ紋変形小皿)

+ 2002年12月28日(土) 福寿草
そろそろお正月の準備に忙しくなりそうな予感の日々。

毎年門松・裏白・玄関に葉牡丹・・などを用意して新年を迎えるのです。

今年は、愛らしい福寿草を加えました。

福が来るように、家族みんなが幸せでいるように。。

福寿草に願いをこめて、そっと、陽だまりに鉢をおきました。

新年に黄色い可愛い花をさかせてくれるでしょう。

(古伊万里 福寿草の小皿)


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