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つれづれ日記

2003年3月の日記

全7件中、1件目〜5件目を表示しています。

+ 2003年3月1日(土) 宙返り金魚
「水ぬるむ春・・」

桃の節句もそろそろ・・という時期ですが、自宅の唐津の甕に住んでいる金魚たちが、水面まであがってくるようになりました。

外界の春の息吹を、彼らも感じているのでしょうか。

そばまで行くと、口をぱくぱくさせて、餌のおねだり。

可愛いものです。といっても、きりが無いのですが。

あの子は、午年生まれの、あの子かな?しばらく底に潜んでいたと思ったら、ずいぶん大人になったもんだ。。

今年はお母さんに(若しくは、お父さん)になるのかな。。

そんなことを思いながらしばらく何も考えずに、金魚たちと遊んでいました。

のたり、のたりとした時間をすごしながら。たまには、いいかな?

+ 2003年3月5日(水) 働く人の図
伊万里の図柄に、「労働」をしている図というものがあります。

「曳き船」
「帆船の帆上げ」」
「田植え」
「地引網の図」

などなど。いずれも珍しく、貴重なものです。

今日手元に、一枚の絵画を思わせる繊細な小皿がやってまいりました。

隅入り四方「地引網の図」小皿 伊万里の窯の中でも、優れた
作品を作ったといわれている、「樋口窯」のものと思われます。

+ 2003年3月10日(月) 豆人参
直径6センチ程までの小皿を、「豆皿」とよびます。

豆のように可愛いから。。が語源のようなのですが、豆を乗せたから。。という説もあるそうです。

実際は贈答品がほとんどで、たとえば、あるお屋敷で、ねずみ年の男の子が生まれたりした場合、ねずみにちなんだ図柄やズバリ、ねずみの図柄の豆皿を作って、お祝い返しにしたとか。。そのように作られたそうです。

といっても、豪商・御家人等それなりの資産を持つ階級にしか、縁のないものでしたが。

ここに人参の豆皿があります。

どういった時に作られたのでしょうか。

五穀豊穣を願ったのでしょうか。

想像する時、とても幸せな気持ちになるのは、豆皿のパワーでしょうか。

+ 2003年3月15日(土) 旭日旗に思う
イラクとの戦争のリミットが近づきました。

人類の歴史上、世界で戦争の全く無い時代は、合計すると、
ほんの百年ほどだとか。。

人は戦うことが本能なのでしょうか。

鳩は鷹に勝てないのでしょうか。

かつて日本も恐ろしい戦争の真っ只中にいたことがありました。

多くの尊い命が失われて、今の日本国があります。

旭日旗の豆皿を見る時、そのシンプルなデザインの向こうに、避けられない悲哀の色が、見えてくるような気がするのです。

12年ほど前のあのミサイルの映像が、フラッシュバックしてきました。

+ 2003年3月18日(火) HANA-SAKURA
ついに戦争が始まりました。

夜の闇にとびかう恐ろしいミサイルは、投下された場所の地獄図を想像させます。

それなのに、画面に写るのは、悲しいほどに美しい花火のような映像。

まるで人々の一瞬で消え行く魂の最後の輝きのように見えました。

海外で戦争が始まっているのに、日本ではこれから花が咲き乱れる季節を迎えようとしています。

花火にも似た、淡いハンナリとした色合いの豆皿を見ながら、平和をかみしめる毎日です。

早く闘いが終わることをいのって。。。

(花散らし紋豆皿)


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