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つれづれ日記

2002年11月の日記

全6件中、1件目〜5件目を表示しています。

+ 2002年11月13日(水) 鹿は紅葉と共に
紅葉が美しい季節となりました。
日本列島では、桜前線同様にバラツキがありますが、確実に秋はそこまできています。

先日奈良に住む友人が、
  「奈良公園も春日山もきれいに色ついてきたよ」
と、メールと写真を送ってきてくれました。

そこには、静かに地面に残った草を食んでいる鹿と、紅葉の美しい奈良公園が映っていました。

ふと、私は手元にある、染め付けの美しい「鹿と紅葉」の小皿を思い出しました。

奈良には仏と鹿と紅葉がなんとよく似合うことでしょう。

写真と小皿と交互に眺めてしばし、古都に思いを馳せていました。

来週、久しぶりに行ってみることにしました。

+ 2002年11月16日(土) 秋茄子は嫁に食わすな
そろそろ晩秋。

この時期いわゆる「秋茄子」がとても美味しい季節なのです。

嫁に食わすな。。とは舅・小姑が幅をきかせていた時代の言葉で、今では「死語」に近い意味合いを持っていますが、それほど、美味しかった。。ということでしょう。

確かに秋茄子は、揚げても良し、焼いても良し、煮ても炒めても、独特の甘味とコクがあって、最高。

今夜はガーリックオイルたっぷりの、「秋茄子のニンニク炒め」でもしましょうか。

ほら、香ばしい食欲をそそられる香りがただよってきませんか?

+ 2002年11月19日(火) 左馬
「午年」もあと二ヶ月あまりで「羊さん」に交代。
みなさんにとってどのような年だったでしょうか。

「左馬」の年だったでしょうか。

そもそも「左馬」の由来は、馬は右から乗るとつまづいてしまうけれど、左から乗れば順調に歩んで行く。。というところから、「商売繁盛」とか「長く順調に人生を過ごしていける」という意味があったといわれています。

「ウマ」と逆さから読むと「マウ」となり、「舞い」は古来より、めでたい時の動作であるとされていたことから、縁起が良い。。となったとも言われています。

私の今年は「万事塞翁が馬」ってところでしたでしょうか。

+ 2002年11月21日(木) 案山子と雀
「舌切り雀」の雀は、おばあさんが仕事に使う予定だった、貴重な
糊を食べてしまったことから、舌を切られる。。という恐ろしい罰を
受けました。

秋になるとたわわに実った稲穂をめざして、雀は毎日田んぼに現れます。

それも、その糊の原料であった、「米」の味を忘れられなかった為だとか。。そんな謂れがあるそうですが、定かではありません。

たまったものではないと雀よけに作られた案山子も最近はちっとも効果がないとか。。

いっそ、おばあさんの案山子でも置いたら、遠い記憶の彼方の恐怖が蘇って、効果があるかもしれません。

そんな話を農家のおばあさんがしていました。

なんとなくおばあさんの顔が案山子に見えてきて、不思議な気持ちでした。

(古伊万里・案山子と雀と稲穂の図小皿・江戸後期)

+ 2002年11月25日(月) 色絵くらわんか
「飯くらわんか〜」

水上食堂の舟から活気あふれる声がして、淀川は賑わっていました。

食器として使われたのは通称「くらわんか」と呼ばれる粗悪なお碗や皿。

使い捨てで、淀川に使用済みの物がずいぶん捨てられたのです。

その陶片が、後年、淀川からザクザク出てきたとか。

粗悪品のゆえに、捨てられ、粗末に扱われ、かえって今となっては、それが貴重なものとなりました。

普通は色が付いていない物が多いのですが、「色絵くらわんか」という類のものは素朴な絵付けがされていて、なんともいえない味わいがあります。

今日、その素朴なお皿が手に入りました。

五枚並べて、よく、完品で残った物だと、感心していました。


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